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トヨタ自動車がAA型種類株発行可決

ZDNet Japan Staff

2015-06-17 10:38

 6月16日、トヨタ自動車(7203)の株主総会で「AA型種類株」発行を可能とする定款変更が可決された。可決には出席株主の3分の2以上の賛成が必要だったが、約75%(速報ベース)の賛成で、可決された。

 個人投資家を株主として呼び込むための「奇策」には、賛否両論あった。議決権行使助言会社大手の米ISS社は反対を表明していた。米年金基金のカルスターズも反対を表明した。反対票を投じた約25%の株主は、主に外国人と考えられる。

 個人株主を増やすための施策として、日本企業は「株主優待制度」を活用している。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、新型種類株もトヨタでの発行が成功すれば、新たな個人株主獲得策として日本の上場企業に広く普及する可能性があるだろうと話す。

トヨタが発行するAA型種類株とは、どのようなものか?

 東京証券取引所で売買されている株式は、ほとんどすべてが「普通株式」だ。これに対し、上場企業は普通株とは異なる権利内容を持つ「種類株」を発行することもできる。トヨタが発行する「AA型種類株」もその一種だ。これまでにない「実質元本保証」という特質を備えた新型の種類株は、個人投資家にかなり人気が出ると予想される【注】。

 【注】楽天証券での募集取り扱いは現時点では未定。

 AA型種類株の概要は以下の通りだ。

(1)普通株よりも1.2倍以上高い価格で発行

 6月16日の株価8395円を基準にすると、発行価格は2割増しの1万74円以上になる。

(2)5年間保有が必要

 5年間は原則、売却できない。

(3)実質元本保証

 5年後に、普通株の株価が発行価格(上の例では1万74円)を下回っている場合、トヨタ自動車が発行価格(1万74円)での種類株買い取りを保証している。トヨタ自動車が破綻しない限り、元本保証となる。

(4)株価が20%以上、上昇していれば売却益も得られる

 5年後に、普通株の株価が発行価格(上の例では1万74円)を上回っている場合は、種類株を普通株に転換してから売却すれば、売却益を得ることも可能。例えば、5年後の株価が1万1074円であれば、転換後に売却すれば、売買コスト差し引き前で1株につき1000円の売却益が得られる。

(5)配当金も出る

 種類株の株主に対して、1年目は0.5%、2年目は1%、3年目は1.5%、4年目は2%、5年目は2.5%の配当金が払われる。6年目以降にも、種類株のまま保有を続ける株主には、年2.5%の配当金が支払われる。

(6)議決権が付与される

 普通株主と同じ議決権が、種類株主にも付与される。株主総会での議案に賛成または反対票を投じることができる。

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