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米FOMC発表を受け為替はやや円高へ動いたが大きな波乱なし

ZDNet Japan Staff

2015-06-18 11:14

 日本時間で18日午前3時に米FOMC(金融政策決定会合)の結果が発表され、午前3時30分からイエレンFRB議長の会見があった。FOMC発表直前(3時)に1ドル124.44円まで円安が進んでいたが、発表後は円高が進み、午前4時19分に123.19円まで円高が進んだ。日本時間午前6時25分現在、1ドル123.40円をつけている。

 17日のNYダウは、31ドル高の1万7935ドルだった。CME日経平均先物(円建て)は2万160円と、16日の日経平均終値(2万219円)より59円安くなった。FOMC発表について、楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏が解説する。

FOMCで大きな波乱はなし

 大きく円高や円安が進む波乱はなかった。

  1. 今回、利上げがなかった(FF金利誘導目標を0~0.25%で据え置き)ことは、事前予想通りで、相場材料となっていない
  2. FOMC声明で利上げ時期の明確な示唆がなかったことは、ドル買い筋を失望させた
  3. イエレン氏会見でも利上げ時期の示唆がなかったことがドル買い筋をさらに失望させた
  4. ただし、年内の利上げ見通しは変わっていないことから、大幅なドル安(円高)が進むこともなかった

FOMC声明文の注目点

 FOMC声明文には新たに「米景気は1~3月に減速した後、4月からゆるやかに回復している」ことが盛り込まれた。ここを読むと、年内利上げに向けて一歩前進と見ることもできる。

 ただし、利上げ時期について、明確な示唆はなかった。「年後半に景気が回復すれば、年内の利上げが適当」だと、前回(3月)のFOMCの文言をそのまま引き継いだだけだった。そのため、利上げ時期についてなんらかの示唆が得られると予想していたドル買い筋を失望させ、為替はやや円高方向に動き始めた。

 今回の発表で、もう1つ注目が高かったのが、FOMCメンバー17人による、先行きのFF金利予想だ。予測の中央値を見ると、先行きの金利上昇期待が少しだけ低下していることがわかった。

FOMCメンバー17人によるFF金利(誘導目標)の予想(中央値)

  • 2015年末予測:0.625%(3月の予測と変更なし)
  • 2016年末予測:1.625%(3月予測の1.875%よりも0.25%低下)
  • 2017年末予測:2.875%(3月予測の3.125%よりも0.25%低下)

 先行き金利上昇ペースがある程度弱まることは事前予想通りだった。ただし、半年後に迫った2015年末にFF金利の誘導目標が0.5~0.75%に引き上げられるというFOMCメンバー予測(中央値)が変わらなかったことには意味がある。

 FOMCメンバー予測(中央値)では、FF金利が現在の水準から年内に0.5%引き上げられることを予想していることになる。9月に0.25%、12月に0.25%引き上げられることを示唆していると取ることもできる。この部分を見る限り、年内の利上げの確度は高まったとも解釈できる。

 今回のFOMCは、ドル買い筋をやや失望させたが、年内利上げの方向性を確認する内容も含まれており、結果として為替市場に大きな影響を与えなかった。

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