EMCジャパンは6月18日、データ保護の新製品を発表した。重複排除ストレージの「EMC Data Domain」のほかに新たなクラウド対応ソフトウェアなどが含まれ、エンタープライズ企業のデータ保護戦略を推進するとしている。
今回発表されたのは、Data DomainのDD9500とDD2200、データ保護ソフトウェア「EMC Data Protection Suite 2015」と「EMC ProtectPoint」。

Data Domain DD9500(EMC提供)
Data Domain DD9500は、競合製品と比べて1.5倍という1時間あたり58.7Tバイトの性能で厳しいデータ保護要件も確実にサポートできるという。容量は1.7Pバイト。価格は個別見積もりとなっている。
Data Domain DD2200は小規模オフィス向けの2Uで最大4Tバイトの実効容量を保護すると説明、データ整合性の保護をハイエンドと同じレベルで実現しているという。税別価格は4Tバイトモデルで112万5000円から。
Data Protection Suite 2015は、「CloudBoost Connector」「Data Protection Search」「Data Protection Advisor 6.2 SP1」などのソフトウェアで構成される。柔軟なライセンスモデルを採用し、多様なデータ保護要件にあわせて組み合わせて利用できる。
CloudBoost Connectorは、ユーザー企業の既存のEMCデータ保護製品とクラウド環境をシームレスに統合し、プライベートクラウドとパブリッククラウドへのバックアップを長期間保管できるという。月単位や年単位でコピーやバックアップしたデータを転送できるとしている。
Data Protection Searchは、Data Protection Suite利用者のための検索機能。オープンソースの全文検索ソフトウェア「Elasticsearch」を使って、企業規模のバックアップを重複排除ソフトウェア「EMC Avamar」と統合型バックアップリカバリソフトウェア「EMC NetWorker」の両方から検索できるようにする。メタデータまたは全文検索で結果を抽出する。
Data Protection Advisor 6.2 SP1は、サポートするアプリケーションを拡充させている。Data Domain解析の機能拡張であり、オブジェクトサーチ機能を搭載している。
ProtectPointは、プライマリストレージからData Domainへの直接バックアップを可能にし、従来必要であったバックアップインフラを不要にすることでコストを削減できるというソフトウェア。従来と比較して性能は20倍高速と説明。OracleやSAP、IBMのデータベースと統合可能とし、アプリケーションオーナーがバックアップ、リストアできるとしている。価格は個別見積もりとなっている。