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IoTで稼ぐ企業に欠かせないPLMの条件とは

大西高弘

2015-06-25 11:00

 PLM(product lifecycle management)は、製品ライフサイクル管理と呼ばれるソフトウェア分野だ。製品の設計、製造、サービス、廃棄までのライフサイクル全体の情報を一元的に管理する。自動車、家電製品をはじめ、あらゆる機械や機器製造企業にとって、ビジネスの根幹にかかわるIT製品である。

 米Aras Corporationは、「Aras Innovator」というPLM製品を提供する企業。ソフトウェアをライセンス販売するのではなく、サブスクリプションモデルで提供している。ユーザーは、オープンソースで構築されたソフトウェアを無料でダウンロードし、アップデートや技術サポート、トレーニングなどに費用を払う。

 「Aras Innovator」の現在のバージョンは11で、日本語を含む11カ国語に対応している。オープンソースで構築されているので、アップグレードの頻度も高い。この柔軟さがArasの強みの1つだ。2000年に北米で創業した同社は、2012年に日本法人を設立。現在国内企業の約80社が導入している。ユーザー企業には、村田製作所、川崎重工、日立製作所など日本を代表する製造企業が名を連ねる。

 CEO兼ファウンダーのPeter Schroer(ピーター・シュローラ)氏は、次のように話す。

 「日本を含め、製造業はグローバルで大きな変化への対応に追われています。製造現場は、機械系、電気系のさまざまな製造情報だけでなく、組み込まれるソフトウェア系の情報を管理しなくてはならない。より高度なテクノロジを製品に導入するために、ライフサイクルを管理するための情報が増加し、複雑化しているのです。そのため、旧来のシステムではこれらの変化に対応できず、不具合の発生が製造プロセスの中で頻発するという状況を生んでいます」

 自動車の各部品の制御に多くのソフトウェアが利用されているが、このソフトウェアのバージョン管理を間違えるだけで、さまざまな不具合が発生し、製造のスピードに支障を来たすことがあるという。

 「新しい技術に製造現場が対応するために、より緻密な情報管理が必要となっています。しかも、管理する情報の種類はどんどん変化している。これからのPLMは、変化に柔軟に対応できるものでないと、役に立たないどころか、製造プロセスでのネックになってしまうのです」


Aras Corporation CEO兼ファウンダー
Peter Schroer氏

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