日本電産と日本IBMは6月22日、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)とデータ解析技術を活用して、産業機器の稼働率向上を図る取り組みを共同で開始した。
具体的には、日本電産グループ傘下の日本電産シンポが開発するプレス機に搭載する、さまざまなセンサの相関関係から得られるデータを分析し、不具合が発生する前に異常を検知するシステムの構築を目指す。
システム構築に先立って、日本電産がプレス機のユーザーニーズを調査した結果、プレス機の不良要因の多くが金型に起因することが明らかになった。金型起因の問題を予知できれば、機器全体の稼働率向上につながるという仮定で、今回の取り組みでは、プレス機に各種センサを装着。センサから収集されたデータの分析結果をもとに、金型の状態を「金型ヘルススコア」という数値で監視する仕組みを構築する。
日本IBMは、グローバルで提供してきた異常検知システムの知見を生かし、コンサルティングやソフトウェアを提供し、システムの構築を担う。

プレス機の異常を早期検知するシステムのイメージ