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ギリシャは6月末にデフォルトか?--債権団と協議続く - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2015-06-23 10:57

不測の事態への備えも必要に

 ただし、チプラス政権が態度をはっきりさせないことによって「不測の事態」が発生する可能性も出ている。ギリシャの銀行から預金流出が止まらなくなっているためだ。

 ギリシャ国民は銀行にお金を預けていることに不安を感じ始めている。もし、デフォルトからユーロ離脱となれば、ギリシャは通貨ユーロを使用することができなくなるので、ギリシャの預金はギリシャ通貨「ドラクマ」に交換されることになる。

 その前に、ギリシャは銀行からの資金流出を抑えるために預金封鎖を実施することになる。ドラクマは対ユーロで急落し、ギリシャにはハイパーインフレーションが起こるだろう。ギリシャ国民は、預金を引き出すことができないうちに、預金価値の激減に見舞われることになる。そうなる前に預金を引き出す動きが静かに進んでいるわけだ。

 このまま預金流出を放置すれば、ギリシャ支援に必要な資金規模はどんどん膨らんでいく。

EUで孤立するギリシャ

 ギリシャを見るEU諸国の目は厳しさを増している。2012年当時は、EU全体に危機が広がるのを食い止めるため、ギリシャを何としてでも支援してユーロ解体が始まるのを防ぐ強い意思がEUに働いていた。今は「ギリシャ一国ならデフォルトしても問題ない」という開き直りがEUに広がっている。

 2012年にはギリシャだけでなく、スペインやイタリア、アイルランド、ポルトガルなどEUの多重債務国に信用不安が広がっていた。このため、ギリシャを切り捨てると、危機がEU全体に広がる可能性が高かったのだ。

 ところが、欧州の多重債務国はその後、粛々と緊縮財政を続け、信用回復に成果を上げている。そのため「なぜわがままを言い続けるギリシャを支援し続けなければならないのか」という不満がEUに広がっている。

 今回は、ギリシャが小手先だけの緊縮策を提示して、支援延長を取り付けようとしても、EUは簡単に妥協しない可能性もある。ギリシャデフォルトのシナリオも、全くないとはいえない状況だ。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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