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クラウドソーシングの活用でモバイルアプリを超短期開発--不動産情報のHOME'S

大西高弘

2015-07-13 07:00

 「およそ1カ月」ではなく、「正味1カ月弱」でモバイルアプリを開発するというプロジェクトがあったとしたら、各持ち場の担当者はどんな感想を持つだろうか。シンプルなものであっても、納期厳守となるとかなり高いリスクを実感するのではないだろうか。

 3月3日にキックオフし、3月31日にサービスインというスケジュールでモバイルアプリを開発するとなると、3月半ばには遅くとも完成度の高いプロトタイプができあがっていなければ、その後のテストや各部署の承認、そして実装作業などで納期が守れなくなる可能性がある。また、もしもレビューやテストで不具合が発見されれば、余裕のないスケジュールがさらにタイトになり、場合によっては「ギブアップ」ということにもなりかねない。

 このプロジェクトは架空のものではなく実際に起案され、進められたものだ。不動産・住宅情報サイト「HOME'S」を運営するネクストが新しい地域情報サービス「おでかけノート」をスタートする際、ユーザーが利用するアプリケーション開発に与えられた時間は「正味1カ月弱」だった。

 「HOME'S」は不動産・住宅情報サイトとしては総掲載物件数No.1を誇る(リサーチ・アンド・ディベロプメント調べ 3月16日現在)。同サイトを運営するネクストは、1995年創業、2006年には東証マザーズに上場しており、不動産・住宅情報事業だけでなく、介護や保険金融に関する情報サービス事業へも進出している。

急遽命令が下る「1カ月で新サービスをスタートさせよ」

 ネクストでは、もともと地域情報サイト「Lococom」というサービスを2006年から運営していた。これは、各地域にある飲食店、接骨院などの各スポットについて、登録ユーザーが口コミ投稿するというもの。一般ユーザーはPCやモバイル経由で無料で利用でき、口コミ投稿など利用のたびにさまざまなポイントがつく。店舗ユーザーは有料利用で、クーポンなどを発行できる。

 「Lococom」は2014年11月に、今年3月31日をもってサービスを終了することを発表した。10年近い歴史を持つサービスだったが、ネクストでは一応の役割を終えたと判断した。

 ネクストのHOME'S事業本部 マーケティング戦略部の樋口裕介氏は、2014年10月ころ「Lococom」のサービス終了を知った。その後、「Lococom」の後継サービスの企画を他の社内メンバーとともに練り続ける毎日を送っていた。

 新しいサービスをいつから開始するかは未定のままだったが、2015年2月末、急きょ命令が下った。樋口氏が企画していた案を具体的なプロジェクトとして進行させ、「Lococom」がサービス終了する3月31日にサービスインさせよとのことだった。

 樋口氏は次のように話す。「企画検討は十分に深められた、という判断だったと思います。とにかく厳しいスケジュールですが、『Lococom』のサービス終了日、そして新年度スタートの前日というタイミングは、新サービスの開始日としては理想的だと思いました」

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