デル・ソフトウェアは6月24日、ファイアウォールの「Dell SonicWALL」と連携できるアクセスポイント「Dell SonicPoint」シリーズを発表した。価格はオープン。8月から発売する。最大1.3GbpsのWi-Fi規格「IEEE 802.11ac」にも対応している。
デル・ソフトウェア セキュリティ営業本部 本部長 藤岡健氏
SonicPointは、ネットワークの遅延やセキュリティの対策として、包括的なセキュリティ侵入防御、SSLの復号化と検査、アプリケーション制御、コンテンツフィルタリングの各機能に加え、ワイヤレス侵入検出防御、仮想アクセスポイント、ワイヤレスゲストサービス、クラウドアクセス制御リストなどを備えている。
同アクセスポイントは、802.11acにも対応して外部アンテナを持つ「Dell SonicPoint ACe」とアンテナを内蔵する「Dell SonicPoint ACi」、802.11nに対応する「Dell SonicPoint N2」で構成される。802.11acのスループットは理論上802.11nの約3倍。動画や音声など帯域幅を必要とするアプリや接続数の多い環境下の使用などでも信号の劣化を低減できるとした。
SonicPointは送受信に3本のアンテナを持つ「3x3 MIM」に対応し802.11n/acの無線装置を持つため信号品質、到達距離、信頼性が優れているという。イーサネットから給電できる「PoE」に対応し、難燃性の高いプレナム定格を採用している。
SonicPointは、ファイアウォールのSonicWALLから一元的に操作でき、自動的に検出され、プロビジョニングされる。
ワイヤレスネットワークをスキャンして、不正なアクセスポイントを検出し、管理ファイアウォールが、デバイスへの接続防止などを自動的に対応する機能や、設定情報を詐取するマルウェアなどの検知が可能な「RF Threat Detection」機能などを備える。
デル・ソフトウェア セキュリティ営業本部 本部長の藤岡健氏は、2015年10月からのマイナンバー制度の施行にふれ、セキュリティ環境の見直しがあるなどニーズの高まっていると説明。競合製品と比べてカバレッジ範囲が広い点や、同等スペックの競合製品の半額程度で提供する点をアピールした。
SonicPoint ACeとSonicPoint ACiは 802.11acまで、SonicPoint N2は802.11nまで、それぞれサポートする