6月22日週の日経平均は、1週間で532円上昇して2万706円となった。ギリシャの6月末デフォルト不安が緩和したことから、週前半に日経平均は急上昇した。週後半は、ギリシャ不安が再燃して反落した。
ただし、6月末までにギリシャへの支援延長が決まるとの期待があったため、週後半の日経平均の下落幅は限定的だった。
ところが、週末になり、ギリシャへの支援延長交渉が一旦打ち切られたことがわかった。楽天証券経済研究所のチーフストラテジスト窪田真之氏は、6月末のデフォルトの可能性があることから、6月29日は、日経平均が反落するだろうと予想している(9時52分の時点で、472.44円、2.28%安で推移)。
ギリシャ不安があっても日経平均は堅調な動き
日経平均日足:2015年1月4日~2015年6月26日

6月前半、日経平均はギリシャのデフォルト不安から下落したが、デフォルト不安が低下した6月22、23日に急反発した。日経平均は、不安が再燃した24、25、26日に反落したが、下げは小幅に留まった。ギリシャ問題の行方にかかわらず日本の景気回復は続くとの見方が広がってきたためだ。
ギリシャ信用不安に対して、日経平均は打たれ強くなってきている。