東京ガスグループのIT企業であるティージー情報ネットワーク(TGアイネット)は、アプリケーション開発スピード加速などを目的としてPaaS「Oracle Cloud Platform」の検証を開始した。日本オラクルが6月30日に発表した。
東京ガスグループでは、約1100万件の顧客情報を管理する顧客データベースを中心に契約や利用料金の管理、請求システム、顧客対応システムなどが稼働。現在は、増大するシステムの複雑さと大規模な障害リスクへの対応、エネルギー自由化といった法制への対応などを目的に、これらのシステムの疎結合や再構築が実施されている。TGアイネットは、グループのIT企業としてコンサルティングからシステムの計画と設計、システムの開発と構築、ネットワーク構築、維持管理、運用保守に至るまでのサービスを手がけている。
同社は今回、Cloud Platformに含まれる「Oracle Java Cloud Service」と「Oracle Database Cloud Service」の検証を開始した。これらのサービスを活用することでシステム開発環境の構築時間の短縮、コストの削減を見込むと同時に、システムの品質向上の実現を望んでいるという。Java Cloud Serviceに付属する統合開発ツール群「Oracle Developer Cloud Service」は、アプリケーション開発のスピードを加速させるものと期待される。
TGアイネットは現在注力しているモバイルの領域でCloud Platformに含まれる「Oracle Mobile Cloud Service」も検討している。Mobile Cloud Serviceは、モバイルアプリの開発や運用で必要とするサーバの機能をクラウドから提供する“mobile backend as a Service(mBaaS)”環境として利用できるという。