日本HP、ストレージサーバ「Apollo 4000」--オブジェクト型のSDSも提供

NO BUDGET

2015-07-07 16:20

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は、スケールアウト型コンピュート基盤「HP Apollo」ファミリーのポートフォリオを拡充し、ストレージサーバ「HP Apollo 4000」シリーズを7月2日から販売している。

 新製品の「HP Apollo 4200 System」(税別希望小売価格66万7000円~)は、2Uサイズに最大224Tバイトとなる28本の3.5インチドライブ、または50本の2.5インチドライブを内蔵できる。標準的な2Uラックサーバとして既存のラックをそのまま利用できる。

 もう一つの新製品である「HP Apollo 4530 System」は4Uラック型シャーシに3台のサーバノードと各ノード15本の3.5インチドライブを提供する。ビッグデータ分析などのCPUパワーとスピンドル数のバランスを重視する場合に最適な高密度サーバと説明している。

 Apollo 4000シリーズは、高密度サーバ「HP Moonshot」と組み合わせて「HP Big Data Reference Architecture」を構成する。分散並列処理プログラミングフレームワーク「Apache Hadoop」の標準的なディストリビューションの非対称的な展開が可能となり、ユーザー企業は必要に応じてストレージとコンピュートを別々に拡張できるという。

 4月の米本社での社内検証によると、従来のMapReduceワークロードでは価格性能比は16%、密度は2倍、消費電力は半分となり、キーバリューストア(KVS)「Apache HBase」の処理速度は同一価格帯の他のシステムと比較して2倍。従来の最大2倍の処理能力を半分の物理スペースで実現し、総所有コスト(TCO)の大きな削減とパフォーマンスと消費電力の効率を改善するとメリットを説明している。

 同日に発表したビッグデータ関連ソフトウェアは、Hadoopディストリビューションである「Cloudera Enterprise」と「Hortonworks Data Platform(HDP)」、オブジェクトストレージとして活用できる「Scality Ring」。

 7月2日から販売しているCloudera Enterpriseは、1年のサポート付フレックスライセンスで税別希望小売価格が26万5000円から。HDPは今夏から販売予定。Scality Ringは、税別希望小売価格が961万5000円から。7月2日から販売している。

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