ヒラリー・クリントン氏、中国をハッキングで非難

Chris Duckett (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-07-07 10:10

 米大統領選出馬を表明している元国務長官のHillary Clinton氏が米国時間7月4日、ニューハンプシャーで開かれたキャンペーンイベントで、中国が米政府の情報を盗もうとしているとして、強い言葉で非難した。

 6月には、国家情報長官のJames Clapper氏が数百万にもおよぶ米国政府職員の個人情報流出において、中国を「主要容疑者」と非難していた。中国政府はこれを退け、「不合理な論理」に基づくと返した。

 Clinton氏は大統領選の民主党候補の指名争いで有力とみられている。この日、Clinton氏は次のように語った。「中国政府は米国の(情報システムの)すべてをハッキングしようとしている。有利な情報はないかと、膨大な量の政府の情報を盗んでいる」

 「中国政府は間違いなく、米国と競争している。そして、勝つためならなんでもするつもりだ」(Clinton氏)

 ここ数年、米国政府は中国のハッキングを非難してきた。そのうちのいくつかは中国軍が行っているという見方もある。

 だが、米国政府と米情報機関自身もセキュリティアルゴリズムにバックドアを仕掛けたり、大量のメタデータを収集したり、GemaltoのSIMカードにハッキングしたことが持ち上がっている。

 6月、米国家安全保障局(NSA)の元職員Edward Snowden氏が流出した書類から、NSAと英国の政府通信本部(GCHQ)は情報を得るためにセキュリティソフトウェアのリバースエンジニアを行っていたことがわかった。

 セキュリティソフトウェアベンダーのKasperskyは6月初め、自社ソフトウェアに対する高度な攻撃を発見したことを明らかにした。政府が関与したものであることに間違いはないとしているが、どの政府なのかについては口を閉ざしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]