NECは7月9日、ファイルサーバ統合管理ソフトウェアの新版「NEC Information Assessment System(NIAS) V3.2」の発売を開始した。新たにアクセス権を可視化する機能が追加された。
オプションで提供される「NIAS リソース管理オプション」を使うことでアクセス権の申請承認機能にも新たに対応し、これらの機能で適正にアクセス権を管理できるという。税別価格は、NIAS V3.2とNIAS リソース管理オプション、それぞれ50万円から。いずれも7月31日から出荷する。
アクセス権管理画面イメージ(NEC提供)
NIAS V3.2では、アクセス権管理機能のデザインを刷新し、アクセス権設定の問題箇所を一括表示するなど、ファイルサーバのアクセス権の設定状況を一元的に把握できるようになった。管理者が把握できないファイルや無効なアクセス権が残っているファイル、誰でもアクセス可能なファイルなども検出する。これにより、アクセス権設定の不備による情報漏えいを未然に防ぐという。
メニューの英語表示、英語OS上での動作に対応し、ブラウザの言語設定を参照して端末の言語にあわせた表示言語が自動で切り替わる。各国の拠点でグローバルに展開する企業や、増加する外国人従業員のシステム利用が可能になるとしている。
NIAS リソース管理オプションを追加することで、組織改編やプロジェクトの発足や変更で発生するアクセス権やActive Directory、ファイルシステムの容量制限設定の申請承認ワークフローを利用できる。
従業員などの利用者からの申請をシステム管理者が承認して設定するまでの一連の業務を効率化できるという。申請内容の妥当性を判断できる利用部門の管理者に承認権限を移譲することで、適切にアクセス権を管理できるとともに情報システム部門の作業負担も従来比5分の1に軽減できるとしている。