インフォアジャパンは7月14日、SaaS型の食品飲料業界企向け統合基幹業務システム(ERP)スイート「Infor CloudSuite Food & Beverage」の提供を開始した。税別費用は、1ユーザーあたり月額約2万3000円から。
CloudSuite Food & Beverageは、Amazon Web Services(AWS)上で展開し、IT初期投資を大幅に削減できるサブスクリプションモデルで提供される。サーバなどのハードウェアを必要としないため、短期間で導入できる。
食品飲料業界を代表とする流体な原料を扱うプロセス製造業に特化したERPとして設計されており、製造業向けの主要な基幹系機能に加え、時間や分単位までドリルダウンできる需要予測や消費期限管理、製品レシピ管理など食品飲料業界に必要とされる主要な機能を備える。これらの業界に特化した機能とクラウドによる拡張性で品質保持期限の短期化や材料の変動、プロコトルへの準拠の保障といった食品飲料業界特有のニーズに柔軟に対応できるという。
インフォアは、クラウドアプリケーション群「Infor Cloudsuite」で各種業界に特化したものを提供している。今回のスイートは、複数のアプリケーションを業界別に統合し、深い専門知識に基づいた使いやすい機能をクラウド上で提供する「ソリューションスイート」のラインアップに含まれる。
ソリューションスイートとしてはこれまで、自動車、製造業、中小企業、ファッションのそれぞれを日本市場で提供しており、今回新たに食品飲料業界向けが加わることとなった。今後は、食品飲料業界での新規導入だけでなく、同じくプロセス製造業に強みを持つオンプレミスのERPパッケージ「Infor LX」からの乗り換えを推進していく。