Microsoft WPC 2015

「真逆の方法」でクラウド競争に勝つ--マイクロソフト - (page 2)

怒賀新也 (編集部)

2015-07-16 07:59

競合パートナーのリクルートに注力

Microsoftのワールドワイドパートナーグループ、Partner Profitability & Compete担当ディレクターのBrent Combest氏
Microsoftのワールドワイドパートナーグループ、Partner Profitability & Compete担当ディレクターのBrent Combest氏

 Microsoftのワールドワイドパートナーグループ、Partner Profitability & Compete担当ディレクターのBrent Combest氏は「競合他社のクラウドを主に担いでいるようなパートナーリクルートに特に力を入れる」と話す。

 初日の基調講演に登壇したDataStaxやRackSpaceなどもその一例という。数の予想はしていないが「かなりの動きがあると考えている」とのこと。

 鍵を握るCSPプログラムについては、CSPパートナー企業が直接エンドユーザーに販売をするモデル「Tier 1」に加え、クラウド流通会社としてクラウド販社を募集し、成長させることでチャネルを開拓するモデル「Tier 2」も展開していく。

 日本において現状、Tier 2としての契約を結んでいるのは、ソフトバンクコマース&サービスとダイワボウ情報システムの2社のみだ。

 ソフトバンクコマース&サービスはもともと、Microsoftとシンジケーションパートナー契約を結び、「Office 365」のサポートサービスを提供してきた。執行役員ICT事業本部MD本部長の原山健一氏は「これまではソフトバンクとして独自のサポートを実施したりしていたが、Tier 2契約を結ぶことにより、より汎用的な事業が可能になる」と話す。

 ソフトバンクはこれまで、Google Appsの主要リセラーとしても知られていた。こうした企業が、Office 365などの競合製品の扱いを強化していくという例は、競合パートナーのリクルート活動の成果とも言えそうだ。

 一方、ダイワボウ情報システムの販売推進本部販売推進3部で課長代理を務める井沢哲也氏は「(従来の主力ビジネスであったサーバ機などの販売を前提に)ソフトウェアを買えば、必ずハードウェア購入がついてくる」と指摘。日本マイクロソフトとの協業関係に期待を寄せている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  4. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]