競合パートナーのリクルートに注力
Microsoftのワールドワイドパートナーグループ、Partner Profitability & Compete担当ディレクターのBrent Combest氏
Microsoftのワールドワイドパートナーグループ、Partner Profitability & Compete担当ディレクターのBrent Combest氏は「競合他社のクラウドを主に担いでいるようなパートナーリクルートに特に力を入れる」と話す。
初日の基調講演に登壇したDataStaxやRackSpaceなどもその一例という。数の予想はしていないが「かなりの動きがあると考えている」とのこと。
鍵を握るCSPプログラムについては、CSPパートナー企業が直接エンドユーザーに販売をするモデル「Tier 1」に加え、クラウド流通会社としてクラウド販社を募集し、成長させることでチャネルを開拓するモデル「Tier 2」も展開していく。
日本において現状、Tier 2としての契約を結んでいるのは、ソフトバンクコマース&サービスとダイワボウ情報システムの2社のみだ。
ソフトバンクコマース&サービスはもともと、Microsoftとシンジケーションパートナー契約を結び、「Office 365」のサポートサービスを提供してきた。執行役員ICT事業本部MD本部長の原山健一氏は「これまではソフトバンクとして独自のサポートを実施したりしていたが、Tier 2契約を結ぶことにより、より汎用的な事業が可能になる」と話す。
ソフトバンクはこれまで、Google Appsの主要リセラーとしても知られていた。こうした企業が、Office 365などの競合製品の扱いを強化していくという例は、競合パートナーのリクルート活動の成果とも言えそうだ。
一方、ダイワボウ情報システムの販売推進本部販売推進3部で課長代理を務める井沢哲也氏は「(従来の主力ビジネスであったサーバ機などの販売を前提に)ソフトウェアを買えば、必ずハードウェア購入がついてくる」と指摘。日本マイクロソフトとの協業関係に期待を寄せている。