海外コメンタリー

こんな履歴書は不採用--10の失敗例

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-07-27 06:15

 あなたにとって、履歴書とは何だろうか。希望の会社の面接を受けるためにやらなければならない面倒なことだろうか。それとも、キャリアを確立させて長続きするようなつながりを作るために他者と共有する、あなたの職歴だろうか。

 履歴書について、やらなければならない面倒なこととしか考えていないのなら、もっと真剣に受け止めるべきだ。しかし、状況を一変させるものとして重んじる人は、履歴書の重要性を正しく理解している。残念なことに、履歴書の世界の初心者(と経験豊富な求職者でさえも)は、競争から脱落する原因となる過ちを犯すことが往々にしてある。本記事では、履歴書に関して注意すべき10の過ちを紹介する。

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提供:iStockphoto.com/photographist

1. 嘘をつく

 こんなことは言わなくても分かることだと思う人もいるかもしれないが、驚くべきことに、言われなければ分からない人もいるのである。人々はいつも履歴書に嘘を書いたり、「誇張」したりしている。注意しなければならないのは、それは結局自分に跳ね返ってくる、ということだ。今の世界は小さい世界で、しかも日々小さくなる一方だ。履歴書で何かをほんの少し大げさに書いただけでも、結局自分に跳ね返ってくる。事実から離れないようにしよう。真実を誇張したり、歪曲したりしてはいけない。職歴に穴が空くのを避けるために入社日を変更してはいけない。架空の職歴や経験をでっち上げてはいけない。どれも絶対にやってはいけない。

2. 達成不可能な目標を書く

 あえて言ってしまうが、あなたがいつか自分の会社の最高経営責任者(CEO)になりたいと思っていることは、誰もが知っている。あなたが頂上から下を見下ろして会社組織を経営したいと考えていることは、誰もが知っている。その達成不可能な目標だけでなく、何十年も前から履歴書に無駄に書かれてきた目標も消去しよう。それは価値のないことだ。出世の階段を上ってBill Gates氏のような大富豪になることが目標だと述べるのは、さらに事態を悪化させるだけである。その項目をすべて消去して、本当に重要なこと、つまり経験や技術を書き込むスペースをもっと確保しよう。

3. 偉業でないことを偉業のように書く

 あなたはかつてプロムクイーンだった。または、高校生のとき、投票で同級生から(何の努力もせずに)最もビジネスで成功しそうな人物に選ばれたことがある。それはよく分かった。しかし、これから言うことを考えてほしい。これらの功績は本当に偉業なのだろうか。最も避けなければならないのは、自分が追い求めているキャリアに無関係な賞で履歴書を埋め尽くすことだ。母校のコンピュータクラブの部長に4年連続で選ばれた、地元のコミュニティーセンターでのボランティア活動が認められて市民賞を授与された、といった功績なら話は別かもしれない。学業で成し遂げたことももちろん有効だ。履歴書に記載する功績は慎重に選ぼう。

4. 過去の給料を記載する

 履歴書に過去の給料を記載するのは避けてほしい。これをすべきでない理由は、いくつもある。自分のためにもなる簡単な理由を1つ紹介しよう。過去の給料を記載することで、将来の雇用主にあなたの新しい給料を決める出発点を与えてしまう。あなたの目標は、より多くの給料を得ることのはずだ。それなら、あなたの真価を下げてしまうような手段を面接官に与えてはいけない。その情報は省略して、中立的な点から給料を交渉できるようにしよう。

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