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2016年3月期の企業業績見通し

ZDNet Japan Staff

2015-07-23 11:02

 7月22日の日経平均は248円安の2万593円。特に悪材料が出たわけではないが、最近の日経平均の上昇が急ピッチだったことから、利益確定売りが出た。始まったばかりの4~6月決算の中身を見極めたいというムードが広がっている。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が、足元の2016年3月期の企業業績見通しについて解説する。

東証一部上場(3月決算)主要706社の2016年3月期経常増益率見通し

5月15日時点


7月22日時点


(注:市場予想はアナリスト・コンセンサス予想、楽天証券経済研究所が作成)

(1)会社予想は保守的

 2016年3月期は原油安・円安が企業業績を押し上げる。7月22日時点で、主要706社の経常利益は、会社予想でプラス10.0%、市場予想でプラス15.9%の見通しとなっている。例年通り、会社が公表する予想(プラス10.0%)は保守的(低め)で、市場予想(プラス15.9%)の方が実態(会社の本音)に近いと考えられる。

(2)7月22日に市場予想は少し引き上げ

 5月15日時点の予想と比較すると、会社予想はプラス9.9%がプラス10.0%になっただけで、ほとんど変化していない。さすがに、出したばかりの予想をすぐに修正する企業はほとんどない。それに対して、市場予想は引き上げられている。

 5月15日時点でプラス14.3%だったが、7月22日にはプラス15.9%になっている。景気回復の足取りがしっかりしてきたことを受けて、アナリストの予想する利益が少しずつ上方修正されている。

(3)金融も金融以外も利益の見通しが引き上げ

 5月15日と7月22日の市場見通しを比較すると、金融も金融以外も引き上げられている。金融は、マイナス6.0%からマイナス2.3%へ減益率が縮小している。株式市場の上昇を受けて、株式売却益が積み上がってきたことなどが寄与している模様だ。

 除く金融では、プラス17.3%増益がプラス18.5%増益に修正されている。円安の進行、米景気の回復などが寄与している模様だ。

(4)円安が増益に寄与

 2015年3月期のドル円為替レートの平均は1ドル=109.91円だった。これに対し、2016年3月期の業績予想の前提として、輸出企業が設定しているレートは1ドル=115円くらいだ。会社予想でも、一定の円安効果は見込まれているわけだ。

 ただし、足元の為替レートはさらに円安へ行っている。今期(4月1日から7月22日まで)で見ると、平均為替レートは1ドル=121.64円だ。第1四半期は、会社計画で見込んでいる以上の円安効果が得られているはずだ。

年末に日経平均が2万2000円へ上昇する予想を維持

 中国景気失速懸念・米利上げ懸念など、海外には不安材料があるが、それでも、日本の景気・企業業績の増益トレンドは変わらないと考えられる。楽天証券経済研究所では、今期金融を除く経常利益が18%増益するとの予想を前提に、今年の年末に日経平均は2万2000円に上昇すると予想しているという。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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