7月29日の「Windows 10」リリースはこれまでのものとは違ったものになりそうだ。ゆっくりとした漸進的な始まりにすぎないからだ。
29日に提供が開始されるのは、PCとタブレット向けのWindows 10だ。2015年後半には、ARMとIntelベースの「Windows Phone」および両アーキテクチャを土台とした小型タブレット向けに「Windows 10 Mobile」を提供するとMicrosoftは述べている。Windows 10ベースのカンファレンスシステム「Surface Hub」、ARヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」、その他のIoTデバイスの登場は2015年後半以降になる予定だ。
Microsoftが21日に行った決算報告の席で、最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏は今後数カ月のざっくりとした予定を明らかにした。
それによると、初期のWindows 10リリースは3つのフェーズをとるという。29日にスタートする最初のアップグレードフェーズでは、Windows 7および8のユーザーのアップグレード、そして「小売企業向けの実施」が中心となる。その次に「秋になると全てのOEMから年末商戦向けのデバイスが登場する」とNadella氏は語った。
すでに、MicrosoftのOEM提携各社が計2000機種以上のデバイスをWindows 10アップグレードに向けてテスト中だという。また、数百もの新しいハードウェアデザインがあるとされている。この中には、29日のリリースに合わせて発表されるものもあるようだが、多くは年末商戦に向けた2015年後半となりそうだ。
Nadella氏がもう1つ触れたのが、エンタープライズ向けの機能だ。「秋に提供を計画しており、パイロットが始まる見込みで、会計年度後半に実装が始まると予想している」と述べた。同社の会計年度後半とは、2016年1月1日から6月30日までを指す。
「会計年度後半に対して、私はWindows 10に関する一層強い見通しを持っている」とNadella氏は語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。