Microsoftは次期OS「Windows 10」で「Windows Update」を土台から変更したが、この変更には反発もある。
Windows 10のHomeエディションの場合、セキュリティ更新と新機能を遮断することはできない。Proエディションについても、更新を制御できる機能は限定的だ。
これまで毎月更新可能な項目を選択していたWindows 10のテストユーザーは、この制限に反発した。
たとえば、更新されたNVIDIAのドライバがシステムを不安定にさせたという不満が複数のユーザーから出ている。
@GabeAul can you do me a favor? Tell the WU team to stop forcing @nvidia 's broken drivers down our throats, 353.54 is HORRIBLE.
-- Chris123NT (@Chris123NT) July 24, 2015
だが、Microsoftは「KB3073930」というトラブルシューターパッケージをこっそりと準備している。今週のWindows 10のリリース時には含まれないが、Windows Updatesとドライバの更新を隠したり遮断することができるものだ。
パッケージのデジタル署名は6月15日となっており、7月7日に最終更新された「Knowledge Base」も用意される。「Windows 10 Insider Preview」向けとなっているが、最終のプレビュービルド(10240)の性能に基づくと、7月29日に登場する正式版でも利用できそうだ。
Windows 10でのWindows Updateの変更の狙いは、常時最新のものを利用するという世界になんとしてでも顧客を引きずり込むことにある。パッチを当てられていないシステムはマルウェアの共通の触媒となっており、これを削減していくというものだ。
不完全な更新の可能性を懸念する人の多くが、このようなMicrosoftの解決策に対し不満を抱いていることだろう。現在のWindows Updateでは遅らせる、遮断する、隠すなどのオプションがあるが、これよりも介入が増えるのだ。
だがこれは間違いなく1つの解決策だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。