「Windows 10」自動アップデートを回避するツールがリリース--Insider Preview向け

Ed Bott (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-07-28 11:02

 Microsoftは次期OS「Windows 10」で「Windows Update」を土台から変更したが、この変更には反発もある。

 Windows 10のHomeエディションの場合、セキュリティ更新と新機能を遮断することはできない。Proエディションについても、更新を制御できる機能は限定的だ。

 これまで毎月更新可能な項目を選択していたWindows 10のテストユーザーは、この制限に反発した。

 たとえば、更新されたNVIDIAのドライバがシステムを不安定にさせたという不満が複数のユーザーから出ている。

 だが、Microsoftは「KB3073930」というトラブルシューターパッケージをこっそりと準備している。今週のWindows 10のリリース時には含まれないが、Windows Updatesとドライバの更新を隠したり遮断することができるものだ。

 パッケージのデジタル署名は6月15日となっており、7月7日に最終更新された「Knowledge Base」も用意される。「Windows 10 Insider Preview」向けとなっているが、最終のプレビュービルド(10240)の性能に基づくと、7月29日に登場する正式版でも利用できそうだ。

 Windows 10でのWindows Updateの変更の狙いは、常時最新のものを利用するという世界になんとしてでも顧客を引きずり込むことにある。パッチを当てられていないシステムはマルウェアの共通の触媒となっており、これを削減していくというものだ。

 不完全な更新の可能性を懸念する人の多くが、このようなMicrosoftの解決策に対し不満を抱いていることだろう。現在のWindows Updateでは遅らせる、遮断する、隠すなどのオプションがあるが、これよりも介入が増えるのだ。

 だがこれは間違いなく1つの解決策だ。



この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]