Wood氏はインタビューで、「われわれは、内部および外部のAPIが持つ、あらゆる煩雑な部分を取り除こうとしている。API Gatewayが占める位置は、われわれが持つスキルセットが交差する部分であり、差別化の要因とはならないような力仕事を取り除くことができる」と述べている。
一言で言えば、API Gatewayを利用することで、企業は大規模なエンタープライズアプリケーションを、ウェブサービスに接続可能なラッパーで包むことができるということだ。


このAPI Gatewayの話はほとんど最新のミドルウェアの話に聞こえると、筆者はWood氏に話してみたが、同氏は否定しなかった。
サードパーティーが提供するAPIのゲートウェイはほかにも存在しており、そのいくつかはAWS Marketplaceで提供されているが、これらはネイティブではなかった。しかしWood氏によれば、AWSの顧客はネイティブなAPI管理の仕組みを求めていたという。「これは巨大な市場であり、 広がる余地も十分にある」とWood氏は述べている。
開発者はAPI Gatewayの価値を、普通の人よりも早く理解するだろう。しかし、このAWSの最新ツールが、レガシーシステムを少しでも長く延命させ、クラウドとの相性をよくできる可能性を持っていることを考えれば、CXO(最高XX責任者)からの関心も得られるだけの魅力を持っている。
もちろん、AWSの価格体系は、あまり経費をかけずに試してみることができるものになっている。価格は、API呼び出し100万回につき3.5ドルであり、最初の100万回は無料だ。これに、データ通信量とキャッシュの使用量によって、多少プラスされる。以下に示すのは、実際にかかる費用の例だ。

APIが1カ月につき500万回のAPI呼び出しを受信し、キャッシュを利用せず1回あたり3Kバイトの応答を返す場合
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。