Oracleは米国時間7月30日、クラウド環境における「Oracle Solaris」の利用促進に向けた取り組みの一環として、Oracle Solarisに「Docker」を統合する計画を発表した。
同社の狙いは、Oracle Solarisの採用している仮想化技術「Oracle Solaris Zone」内で開発、配備されたアプリを、オープンソースのコンテナプラットフォームであるDockerを使って容易に展開できるようにすることだ。
Oracleはこの他にも、「Oracle WebLogic Server」をはじめとする他の製品を、Dockerイメージとして開発やテストで利用可能にする計画だという。
Dockerは、より軽量な仮想化を実現するコンテナにおいて、アプリの生成と配備の自動化を実現する技術として最も普及が進んでいる。その狙いは、ソフトウェアやインフラに対する依存から開発者を解放し、コストの削減やプロセスの効率化につなげるというものだ。
Oracle Solarisのコアテクノロジ担当バイスプレジデントであるMarkus Flierl氏は声明で「今日発表した内容は、Oracle Solarisのエンタープライズレベルのセキュリティやリソースの隔離、高度なアナリティクスへのアクセスとともに、開発/テスト環境や本番環境、クラウド環境における容易なコンテナ生成能力という2つの世界の最も優れた部分を開発者にもたらすものだ。Oracle SolarisにDockerを統合することで、その実現がさらに容易になり、オンプレミス環境やクラウド環境で高度に統合化されたコンピューティングのメリットを顧客にもたらせるようになる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。