デジタルバリューシフト

IoTの未来と白昼夢--デジタルバリューシフトは想像から - (page 3)

林大介

2015-08-11 07:00

2020年のビジネストピックやテクノロジ

 アポイントの時間になったので顧客のもとへ伺う。デジタル全盛の時代でも、受付で人が応対してくれるとなぜか安心する。コールセンターなどではAI化が進んでいるからだ。やはり人間が持つ表情というインターフェースは実に素晴らしい。そして今日の商談はデータエクスチェンジの相場の動きについてのご相談であった。

 東京五輪に向けて、スポーツに関する情報の相場が一時的に高騰した時期があったが、今は5年前から地道に貯まり続けてきている製造業のデータが最も安定した相場を保っている。今朝チェックした記事に事例が掲載されていたのでそれも紹介するなど、さまざまな情報をプレゼンテーションで説明した。

 思えば身近な製品がどんどんワイヤレス化してきているが、最近は有線で接続するプロジェクターをほとんど見かけなくなった。ランプの交換時期などのメンテナンスも遠隔で可能らしい。プレゼンテーションは無事終了し、その場で関係者に資料をシェアした。もちろん、Eメールで送信などという古典的な手段は使わない。タブレットから資料を配る動作をするだけだ。

 商談が終わったので帰宅することにした。細かい仕事は残っているが、家でやっても十分に終わる程度だ。電車で自宅に向かっていると、突然連絡が入った。どうやら急ぎの用事らしい。すぐに近くの駅で降りて、コワーキングスペースに向かう。電車を乗り換えるターミナル駅周辺にはコワーキングスペースが増えており、法人契約もどんどん増えているのだ。

 コワーキングスペースに着くやいなや、モバイル端末のBIツールで内容を分析してすぐに関係者に連絡する。とりあえず事なきを得たが、今の情報量に限界を感じたので、データの提供元にデータ粒度を高めるバージョンアップを申し込んだ。明日には適用されているはずだ。

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