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デジタルバリューシフト

IoTの未来と白昼夢--デジタルバリューシフトは想像から - (page 4)

林大介

2015-08-11 07:00

2020年、一日の終わりに

 なんとか一日を終え自宅に着くと、長女がテレビで東京五輪を観戦していた。この時代になっても、やはりリアルタイムのブロードキャストについてはテレビが最も優れたインフラだ。その代わり、ドラマなどのコンテンツ系についてはテレビでの露出が減った気がする。そもそも、視聴率の考え方が大きく変わってしまったのだ。今や誰がどのようにデジタルコンテンツを消費したかという数値が、視聴率に代わる重要な指標になっている。

 夕食後に居間でくつろいでいると、突然大きな物音がして何かが割れる音が聞こえてきた。どうやらやんちゃな長男坊がボール遊びをして照明を割ってしまったらしい。廊下が異様に暗くなってしまった。私がネットショップで替わりの照明を購入すると、ものの30分ほどで配達されてきた。

 家の玄関先に、今や見慣れた存在となったドローンが到着していた。日本でよく事業認可されたものだと感心したが、やはりこの早さを体験すると後戻りはできないだろう。因みに、照明の割れた破片は物音に反応した自動掃除機がキレイに片付けてくれていた。

 夜も更けて、注目の競技も終わったので寝る準備にとりかかる。PCを開いてちょっと残っていた仕事を片付ける。経費精算完了の通知が届いており、今日の客先移動に使った交通費がもう精算されていた。そういえばここ2年くらい経費精算の事務作業をやった覚えがない。書きかけだった原稿も日中の作業でほぼ書き終えていた。残りは最後に私の肩書きと経歴を加える程度だ。

 私は肩書きの欄に「ビジネスファシリテーター」と記載した。ほんの少し前まで、「経営コンサルタント」と書いていた欄であるが、今や「経営コンサルタント」などは絶滅危惧種だ。なぜならば、今や分からないことは自然言語で「ネット」に聞けば、答えは誰でも得られるようになったからである。情報格差がビジネスモデルであったコンサルティングビジネスは、デジタルテクノロジによって絶滅に追いやられてしまっていたのだ。

 私がベッドに潜り込むと、自然に部屋の照明が暗くなり、いつの間にかカーテンも閉まっていた。朝はもちろん、勝手にカーテンが開いて自然光で目覚めるだろう。デジタルで世界は変わったな……などと色々考えていたら、私はいつの間にか眠りに落ちていた。

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