SSDの価格下落を見越したオールフラッシュストレージ新製品--ネットアップが投入

大河原克行 2015年08月07日 07時00分

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 ネットアップは、自社のオールフラッシュ製品に関する機能や特徴などについて説明した。6月に、オールフラッシュストレージ製品「NetApp AFF(All Flash FAS) 8000シリーズ」を発表している。

 ネットアップ システム技術本部コンサルティングSE部コンサルティングシステムズエンジニアの岩本知博氏は「SSDの価格下落は急速に進展しているといわれるが、実際に価格が下がっているのはcMLCとTLCであり、SASの代わりになるのは、この領域だけ。ネットアップが注目しているのもこのエリア」だという。


ネットアップ システム技術本部コンサルティングSE部 コンサルティングシステムズエンジニアの岩本知博氏

 予測では、2017年にはSSDの方がSASよりも低価格になるとのこと。それを見越して投入したのがAFF 8000シリーズだ。20Tバイトなどの領域において、既にSASに対抗できる価格設定を実現した。

 NetApp AFF 8000シリーズは、高パフォーマンスとデータ管理機能を単一製品として提供するのが特徴。フラッシュのパフォーマンスとデータ効率性を向上した最新のNetApp Data ONTAP FlashEssentialsを搭載することで、アプリケーションのパフォーマンスと、サーバの効率性を大幅に向上させ、多くの企業がオールフラッシュストレージを導入できるようになるとしている。

 「FASをベースにオールフラッシュに対応したのが特徴。NetApp Data ONTAPをそのまま利用でき、パートナーや顧客はこれまでの投資を無駄にすることがない」と岩本氏は話す。

 NetApp Data ONTAPにより、顧客のフラッシュ、ディスク、クラウド間をスムーズにがデータが移動できるようにする。すべてのデータをフラッシュに入れるのではなく、SATAを搭載した数百万のシステムにミラーリングするといった使い方も提案でき、さらに単一の管理画面でも対応できる。

 また、NetApp Data ONTAPでは、ミラーリングやマルチプロトロルなどが特徴であり、これが他社との差別化になっているとのこと。オールフラッシュでは、性能よりも容量が不足しがちになる。

 そうした課題にも対応できるほか、AFFでは、Data ONTAPの機能をすべて提供しており、スナップミラーを活用することで、読み書き可能なクローンを生成し、ディザスタリカバリにも対応できるとのこと。

 「これまでは価格が高いという課題があったが、AFFは10Tバイトでは、競合の半分ぐらいに設定できる」という。ネットアップは、SSDに関しては、全世界で180Pバイトの出荷実績があり、この調達メリットを生かせるとしている。

 AFFでは、価格設定を変え、ソフトウェアライセンスの考え方を変えた。FASコントローラと搭載SSDドライブ数を固定したDS2246シェルフをパッケージングすることで価格を抑え、性能単価やギガバイト単価を改善。さらに、AFFには、全プロトコルやスナップミラーなどのすべての機能をまとめた「Premium Bundle」を無償で提供する。

 ある程度の容量になれば、モデルの差による価格差はわずかという仕組みが構築しており、AFFでは、可能な限り上のモデルを選択した方がいいとのこと。これにより、AFF8040では、同一価格で8020の2倍の性能を出すという提案ができるという。

 2017年度には3.2TBのSSDを出す予定で、「これによって価格低下のメリットが打ち出せる線引きを50TBぐらいにまで引き上げることができる」としている。

 新版である「Data ONTAP 8.3.1」では、SSDにおける読み込み処理の最適化によって、これを導入するだけで性能を10%向上させることができるほか、インライン圧縮を使用時でも、8.2.2よりも高いIOPSを低レイテンシで提供できるとした。

 NetApp Data ONTAP FlashEssentialsは、ネットアップの研究機関で開発したソフトウェア最適化の機能を統合しているのが特徴で、フラッシュに特化した読み込み処理の最適化やインライン圧縮、連続したゼロの重複排除を含む。

 AFFでは、7年間の保守に対応。「同じコントローラ、同OSでありながら、AFFだけ、7年間の保守期間を実現したのは、マーケティングの観点から戦略的に設定したもの」と説明した。

 一方で、SSDでは、経過時間により性能劣化があること、上書きが苦手であること、リード/ライト比率やI/Oサイズの違いによって、性能が影響されることなどを指摘。

SSDが苦手とすること
SSDが苦手とすること

 ここで、「NetApp AFF 8000シリーズでは、高負荷状態が長時間続いても一貫した性能を維持できる。12時間のストレステストでも性能が落ちない。AFF8040では、6万IOPSを維持し続けられる点を実証している。また、NetApp Data ONTAPは、上書きにせずに新規に書き込むといった機能をもともと採用している。また、I/Oサイズの違いにも強いのが特徴だ」とアピールした。

 なお、NetApp AFF 8000シリーズは、NetApp AFF 8020(5TB)、NetApp AFF 8040(10TB)、NetApp AFF 8060(20TB)、NetApp AFF 8080(40TB)の容量が異なる4つのモデルを用意している。

 スタンドアロンのシステムとしての購入のほか、事前検証済みの統合インフラであるFlexPodの構成でも購入できる。

 NetApp AFF 8000シリーズの最小構成価格(税別)は、1300万円から。

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