グーグル、組織再編を発表--新会社「Alphabet」設立、グーグルが子会社に

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-08-11 07:17

UPDATE カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするインターネット大手Googleは米国時間8月10日午後、新しい最高経営責任者(CEO)と経営陣を突然発表し、周囲を驚かせた。

 Googleの製品を統括するSundar Pichai氏が、同社共同創設者でもあるLarry Page氏に代わって、同社のCEOに昇格した。

 Page氏は同社から手を引くわけではない。Page氏はAlphabetのCEOに就任する。

 また同社は、Alphabetという新しい公開持ち株会社の設立を米証券取引委員会(SEC)に申請した。

 Page氏のブログ記事によると、Alphabetは、同社の一部を分離独立させたものではなく、親会社または「複数の企業の集合」であるという。同氏は、GoogleがAlphabetの完全子会社になる予定であることを明言した。

 Page氏は次のように述べている。

 Alphabetという名称は、言語を表す文字の集まりを意味するため、気に入っている。それは、人類の最も重要なイノベーションの1つであり、Google検索をインデックス化するための中核要素でもある。「alpha-bet」(アルファとは、ベンチマークを上回る投資リターンのこと)という意味になる点も気に入っている。それこそわれわれが目指すものだ。われわれがこれを、関連製品からなる大きな消費者ブランドにしようとしているわけではないことを付け加えておかなければならない。Alphabet傘下の企業は、独立性を持ち、独自のブランドを開発するべきだということが、その最大の趣旨である。

 Googleは、同社の複数の事業を統合および拡大する企業としてAlphabetを創設した。Form 8-K書類には次のように記されている。

 新しい経営体制の下、同社の主要事業であるGoogleには、検索、広告、地図、アプリ、「YouTube」と「Android」、および関連する技術インフラ(Google事業)が含まれる。「Calico」「Nest」「Fiber」などの事業、Google VenturesやGoogle Capitalなどの投資部門、「Google X」などのインキュベータプロジェクトは、Google事業とは別に管理される予定である。

 Page氏は、AlphabetのCEOとして同社を統括し、共同創設者であるSergey Brin氏が社長に就任する。Eric Schmidt氏は会長としての職をAlphabetで続行する。最高財務責任者(CFO)に就任して間もないRuth Porat氏なども、Alphabetで現在の職務を継続する。


ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]