海外コメンタリー

休み明けからスムーズに仕事するために--行き詰まらないための10の知恵

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-08-13 06:30

 IT分野のキャリアは長くて厳しいが、やりがいのあるものになることもある。不規則な勤務時間で働き、欲求不満や不機嫌なエンドユーザーの相手をする。そして、自分の時間の大半は、次から次へと発生する技術関連の緊急事態への対応に費やされる。1日が終わる頃には、疲れ果てて帰宅し、何かを食べてベッドに向かうのが精いっぱいの状態に陥る。

 もしくは、そのように感じられる。

 テクノロジに携わることができ、人々が作業を進めるのを支援し、(一部のケースでは)人の命を救うこともある。しかし、結局のところ、自分1人の問題だ。そして、最後まで乗り切るには、何らかのアドバイスが必要になるだろう。長年にわたって、筆者はいくつかの素晴らしい知恵を耳にしてきたので、以下で読者にその知恵を授けたいと思う。

1. 「ノー」と言うことを学ぶ

 キャリアを開始して間もない人は、おそらく、あらゆることに「イエス」と言ってしまうはずだ。しかし、経験を積んで、勤務時間が増えてくるにしたがって、自分の語彙に「ノー」という言葉をそっと忍び込ませていく必要がある。さもなければ、つけ込まれるようになってしまう。

 もちろん、この言葉は慎重に使う必要がある。最高技術責任者(CTO)からタスクを任された場合、「ノー」という答えは最適な選択肢ではないかもしれない。しかし、エンドユーザーや友達があなたの「イエス」という言葉を利用しているのなら、あなたはフラストレーションが溜まり、1日が終わる頃には疲弊するようになるだろう。

2. 毎日仕事に区切りを付けて、その後は仕事をしない

 筆者は以前、毎日の終わりにある儀式のようなことを行っていた。それは腕時計を外すことだ。その時点で、その日の仕事は終わりにしていた。その単純な儀式のおかげで、大抵筆者は正気を失わずに済んだ。ある時点で、その日はもう仕事をしないと自分に言い聞かせる手段を何かしら作っておくことを強くお勧めする。喜んで夜遅くまで働くような人になってはいけない。一度そうなってしまえば、そこから抜け出すことはできない。

3. 過ちを犯したからといって、自分自身をいつまでも責めない

 過ちを犯すことは必ずある。単純ですぐに修正できる過ちもあれば、壊滅的な損害につながる過ちもあるかもしれない。しかし、将来、ITキャリアが終わる頃には、多くの過ちを経験しているはずだ。過ちを犯したことで、毎回自分自身を責めていたら、前に進むことができなくなる。自分自身を非難するのではなく、過ちから学ぶことで、それを繰り返さないようにしよう。

4. 常に前向きな態度を心がける

 あなたは日々、ほかの人と一緒に仕事をする。ITプロフェッショナルが優しい言葉や前向きな言葉をめったに発しない、冷淡で疲れ切った人間になるのを筆者は何度も目撃してきた。そのような人間になってはいけない。あなたが物事の良い面を意識するようになれば、人々はあなたと一緒に働くのを楽しむようになり、企業はあなたを雇いたいと考えるだろう。日々のつまらない単調な仕事もそれほど「つまらない」ものではなくなるだろう。

5. 念には念を

 あなたはこれまで、完全に確信する前に命令を発したり、OKをクリックしたりしたことが何回あるだろうか。大工が使う「2回測ってから、1回切る」という言葉は、ここでも完全に当てはまる。OKをクリックする前にこの単純な一言を思い出すだけで、頭の痛い問題のかなり多くを防ぐことができる。緊急事態においても、タスクを急いで終わらせることが答えではない。これは適切な解決策だろうか、と常に自問するようにしよう。

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提供:iStockphoto.com/hoodesigns

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