一連の作業でポイントするところが複数ある場合は、その数、ポインタや操作デバイスの移動距離の合計なども判りやすい指標となる。移動は、距離だけでなく方向転換の回数なども考慮すべきである。キー入力の量なども合わせ「必要な手数」を考えるのもよい。


オーブン電子レンジのボタン配置の2種類の例 「種類/出力」→「時間」の順に選ばねばならないとき、 左のもののほうが動きが大きく、また下に動いたあと上に、 という逆方向への動きを要求している。 他の要素との関係もあるが、この2つであれば右のほうが良さそうといえる。
複数のボタンの中からどれかを選んで押さねばならない場合は、候補となるボタンが増えるほど判別のコストがかかる。このコストはユーザーの馴れなどによって変わるが、それ以外にも、候補を絞りやすくするようなシステム側のサポートによって下がることもあるし、本来候補ではないボタンが紛らわしく配置されていたりすることで上がってしまうこともある。
きちんと定量的に測るには試作して実験する必要があるが、設計段階でも、このコストを無駄に高くしないよう注意すべきである。