Red Hatが「Red Hat Satellite 6.1」をリリースした。「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」ユーザー向けにサーバとサービスを管理できるシステム管理ソリューションとなる。Red Hatは、2014年9月にRed Hat Satellite 6.0をリリースしているが、同社はクラウド、DevOps、コンテナをプッシュしており、すぐにアップデートに至った。
Satellite 6.1は、コンテナ管理、セキュリティ、プロビジョニングの3つで大きく改善しており、システム管理者を満足させることだろう。
コンテナ管理Satellite 6.1の中核機能は、Dockerコンテナ実装の拡張となった。これにより、拡張性があり、管理性に優れ、一貫性をもたらす。同時に、Dockerユーザーはモダンな設計を利用して、バージョニング、認証、既存プラットフォームとの統合などにおいてさらなる管理が可能となる。役割ベースのアクセス制御を備える拡張性のあるオンプレミスレジストリ、監査、堅牢なAPIも特徴となり、コンテナベースの環境でシステム管理をしたいという開発者のニーズに応える。
セキュリティ全体のセキュリティ改善とバグ修正に加え、OpenSCAPをプレビューとして導入した。OpenSCAPは米国立標準技術研究所(NIST)が管理する標準化されたエンタープライズ向けのシステムセキュリティ維持のためのアプローチとなる。自動的にパッチの存在を確認したり、システムのセキュリティ設定をチェックしたり、日/週/月単位で不正アクセスを調べることができる。
プロビジョニングSatellite 6.1では、プロビジョニングネットワーク上にある未知のノードのベタメタル自動発見機能が加わった。これに加え、新しいノードがSatelliteにセルフ登録してハードウェアに関するデータをアップロードできるようになった。管理者が設定したルールに基づき、どのような種類のシステムをプロビジョニングするのかをSatelliteが決定してくれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。