8月10~14日のお盆期間は、「クイズで学ぶテクニカル指標(1)~(5)」をお届けする。
楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が過去25年間の日本株ファンドマネージャー時代に、実践を通じて有効と考えたパターンを解説する。本日は「クイズで学ぶテクニカル指標(4):移動平均線とのかい離率を読む」をお届けする。
まず、クイズです
<クイズ>急落中のF社と急騰中のG社、買うならどっち?


13週移動平均線とのかい離率を見る
トレンドに逆らうなとはいっても「程度問題」だ。あまりに極端な株価変動があった後は、株価が逆に動く可能性が高まる。株価と13週移動平均線とのかい離率に注目しよう。
F社の株価は、13線線より25%も下にある。株価の下げスピードが速すぎるので、いったん株価が反発する可能性がある。逆にG社は、株価が13週線より25%も上にある。いったん利益確定売りで株価が下げる可能性がある。
そう考えると、ここで買うならば、窪田氏は短期リバウンド狙いで、F社を選ぶという。ただし、F社は、13週線も26週線も下向きで、下げトレンドが終わったとは判断できない。F社に投資して、株価が反発して、13週線との距離が縮まったら、すぐに利益確定するべきだ。
13週移動平均線との乖離率が20%を超えたら、短期的な株価反転もあり得るということを頭に置いておこう。ただし、小型株では乖離が30%以上まで拡大することもある。売買する銘柄のクセを見るために、過去3~5年のチャートを見て、13週移動平均線とのかい離率がどこまで開くことがあるか見ておくといいだろう。
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