Microsoftは、「Microsoftアカウント」と「Azure Active Directory(Azure AD)」アカウントを統合するという長期的な目標に向け、最初の1歩を踏み出した。
Microsoftは米国時間8月12日、両者を統合するプログラミングモデルのパブリックプレビュー版の提供を開始した。
同社のアイデンティティおよびセキュリティサービスのプログラム管理担当ディレクターであるAlex Simons氏は「これにより開発者は、MicrosoftアカウントとAzure ADアカウントの双方を必要とするアプリケーションを、これまでもよりも『はるかに容易に』開発できるようになる」と同社ブログで述べている。
MicrosoftアカウントはMicrosoftがコンシューマー向けに提供しているクラウドアイデンティティサービスであり、Azure ADは同社の企業向けアイデンティティサービスだ。現時点では、開発者はアプリを開発する際に、必要に応じて個別に各スタックを組み込む必要がある。
しかし同社によると、プレビュー版の新たなアプリケーションモデルを用いれば、ボタンを1つ用意しておくだけで個人ユーザーと企業ユーザーのサインインが可能になるという。この新モデルは「OAuth 2.0」と「OpenID Connect 1.0」をサポートしており、MicrosoftアカウントとAzure ADアカウントにまつわるリクエストとレスポンスを正規化するものだ。
今回初めて提供されたプレビュー版では、MicrosoftアカウントやAzure ADアカウントとのインターフェースを有するアプリケーションすべてがサポートされるわけではない。しかしMicrosoftは、これら2つのアイデンティティサービスの間で単一の認証モデルと、統合化されたRESTプログラミングインターフェースを提供する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。