IBMと非営利団体のThe Linux Foundationは、LinuxConで「Open Mainframe Project(OMP)」を発表した。IBMは「業界で最も安全なLinuxサーバ」を披露し、エンタープライズにおけるLinuxに力を入れる。
OMPのPlatinumの設立メンバーにはIBMのほか、ADP、CA Technologies、SUSEが名を連ねている。
OMP立ち上げのニュースは驚くことではない。IBMは2000年より「zSeries」メインフレームでLinuxを採用している。かつてメインフレームの終焉を宣言した批評家もいたが、現在まで存続させることができたのは他でもないLinuxのおかげだ。
OMPの背景として、メインフレームとLinuxはエンタープライズが必要としているものを提供する上で優れているということがある。これには、ビックデータ、モバイルでの処理、クラウドコンピューティング、仮想化などが含まれる。Linuxとメインフレームが今後も存続するために、ベンダーやユーザー、学術界は共同でLinuxツールの開発を進め、エンタープライズのイノベーションを推進する中立的な場所を必要としていた。OMPはその役割を担う。
OMPメンバーは、メインフレームの速度、セキュリティ、拡張性、可用性を活用できるLinuxソフトウェアとツールの活用にフォーカスし、メインフレームLinuxの開発とコラボレーションの促進を目的としたリソースとツールの拡大を図る。メインフレームの改善をアップストリームプロジェクトに反映し、提出するコードの品質を改善させコラボレーションを容易にする目的も持つ。
中でもIBMは、Apache Spark、Node.js、MongoDB、MariaDB、PostgreSQL、ChefなどのプログラムをzSystemで利用できるようにし、顧客にオープンソースの選択肢とハイブリッドクラウド実装の柔軟性を提供する。また、それまでプロプライエタリだったコードをオープンソースコミュニティに貢献する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。