原油先物が安値更新で、逆オイルショックの懸念が強まる
天然資源を爆食してきた中国の景気悪化懸念から、21日は資源価格が全面安となった。WTI原油先物は1バレル40.45ドルと、3月の安値43.96ドルを下回っている。
ニューヨークWTI原油先物(期近):2014年4月1日~2015年8月21日

(注:米シェールオイル生産コストは楽天証券経済研究所の推定)
原油価格の下落は、原油輸入国である日米欧先進国に追い風だ。ところが、原油急落のプラス効果が出るのには時間がかかり、先にマイナス効果が出る傾向がある。米国は、エネルギー価格下落でメリットを受ける国だが、短期的にはシェールオイル業者の破綻、石油関連産業の業績悪化など、マイナス効果が先行する可能性がある。
短期的には、資源国および世界の資源関連産業の悪化が警戒されている。
過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。