日本ヒューレット・パッカードは8月24日、SaaS型ITサービス管理ソリューション「HP Service Anywhere」のビッグデータ機能を拡張したと発表した。HP Service Anywhereは、オンプレミス型ITサービス管理ソフトウェア「HP Service Manager software」を基に、IT運用管理に必要不可欠な機能をSaaS型で提供する。
今回新たに、ビッグデータ基盤「HP Haven」にHP Service Anywhereを組み込む。エンドユーザーニーズを深い理解できるようになることで、適切で質の高いサービスを提供できるとしている。HP Service Anywhereの価格は15ユーザーの最小構成で268万5000円からで、12カ月から提供する。
今回の新たな機能は以下の通り。
- 自然検索、ユビキタスな知識の提供、トレンド分析の機能など、HP Havenが提供するビッグデータ機能を組み込むことで、ビジネスデータを適切な意思決定に利用できる
- ビジネスに関する体系的な洞察をとらえ、企業やエンドユーザーがより良い解答をより迅速に見つけられるソーシャルIT管理機能
- ビッグデータを活用した調査、強化されたポータル、最適なライブサポート、新たなアイディエーションモジュールを支援し、IT部門とのコラボレーションを可能にする作業環境を創出
- 集中型資産管理により、検索およびレポーティングなどの分野でIT管理の最適化を推進
- ITサービス管理のために設計された、使いやすいプラットフォームとインターフェース
IT部門の多くは、ビジネスがクラウド、ソーシャル、モバイルといったテクノロジの急激な変化に迅速に対処するため、新たな対応が求められている。HP Service Anywhereは、新たにHP Havenテクノロジを搭載することで、あらゆるビジネスデータをリアルタイムで分析し、トラブルチケットの処理を効率化することが可能となった。
エンドユーザーにはセルフサービスで、またIT部門に対しては問題を迅速に解決し、重要なサービスの可用性を確保するため に必要な情報を提供できる。
これにより、HP Service Anywhereにはビッグデータとソーシャルコラボレーション、自動化、強力な検索テクノロジが統合され、ITサービスデスクはより有益な情報を提供することができ、従業員の生産性向上を妨げるようなIT問題を迅速に解決し、ビジネス価値の提供やカスタマーエクスペリエンスの向上に貢献するとしている。