8月25日の日経平均は733円安の1万7806円だった。以前書いた通り、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、日本株は買いの好機と判断。まずは、大型の好配当利回り株から投資を始めたら良いだろうと解説する。
ディフェンシブ株と景気敏感株に分散投資
世界景気への不安がまだ完全に払拭されたわけではないので、医薬品や食品、通信など景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ業種から投資銘柄を選んでいくことが無難だ。
ただし、窪田氏は世界景気が急激に悪化するリスクは低いと考えているといい、景気敏感株にも分散投資すべきだという。世界景気への漠然とした不安感から株が売られたので、景気敏感株には配当利回りが高い割安な株が増えている。
ディフェンシブな業態に属する好配当利回り株
楽天証券スーパースクリーナーを使って、以下の条件でディフェンシブな好配当利回り株をスクリーニングした。
スクリーニング条件
- 予想配当利回り2.8%以上
- 時価総額7000億円以上
- ディフェンシブ業種と判断している業種から選択
ディフェンシブな業態として、具体的にはメガバンクや医薬品、食品、コンビニ、通信から投資の参考銘柄を選んだ。メガバンクはかつては景気敏感株だったが、今はディフェンシブ株として評価していいと判断しているという。
財務内容が改善し、収益基盤が安定的になってきているからだ。海外で事業拡大しつつあることが、収益力を高めることに寄与している。今のメガバンクは、仮に国内の不動産市況が下落に転じても、かつてのように財務内容に大きなダメージを受けることはないと判断されている。
スクリーニング結果:8月25日時点

(出所:楽天証券スーパースクリーナー)
割安な景気敏感株にも分散投資
楽天証券スーパースクリーナーを使って、以下の条件で景気敏感業種からも好配当利回り株をスクリーニングした。こちらの銘柄群にも、分散投資したい。
スクリーニング条件
- 予想配当利回り3.4%以上
- 時価総額7000億円以上
- 景気敏感と判断している業態から選択
スクリーニング結果:8月25日時点

(出所:楽天証券スーパースクリーナー)
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