Adobe Systemsは米国時間8月27日、「Adobe ColdFusion」のホットフィックスをリリースした。このホットフィックスは、18日にリリースされた「Adobe LiveCycle Data Services」に対するホットフィックスと同様に、情報漏えいにつながる脆弱性に対処するものだ。
ホットフィックスとは再起動を必要としない軽微なソフトウェアパッチのことであり、Quick Fix Engineering(QFE)アップデートとも呼ばれている。Adobeが27日にリリースしたホットフィックスは、XML外部実体参照(XXE)に関する脆弱性(CVE-2015-3269)に対処するものだ。
「Adobeセキュリティ情報」のページには、「このホットフィックスは、情報漏洩の原因になりかねないBlazeDS内の細工されたXML外部エンティティの解析に関連する問題を解決します」と記されている。
この脆弱性が悪用されれば、攻撃者が細工されたXXEを解析することにより、リモートで任意のファイルを読み取れてしまうおそれがある。
ドイツのサイバーセキュリティ企業Code WhiteのMatthias Kaiser氏が発見したこの問題は、ColdFusion 10のアップデート16以前のバージョンと、ColdFusion 11のアップデート5以前のバージョンに影響する。
これらが悪用された事例は今のところ確認されていないが、Adobeは管理者に対し、使用中の製品を30日以内にアップデートするよう推奨している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。