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Hewlett-Packard(HP)は米国時間8月31日、サンフランシスコで開催中の「VMworld 2015」で、VMwareとのサーバ分野における提携を拡大し、VMwareのネットワーク仮想化プラットフォーム「VMware NSX」を推進していくと発表した。
両社の企業戦略を考えた場合、この発表は興味深いものがある。VMwareとその親会社であるEMCは合併を模索中だと伝えられている。その一方、HPはエンタープライズ事業を核とするHewlett-Packard Enterpriseと、PCおよびプリンティング事業で構成されるHP Inc.に分社化することになっている。また一部のアナリストらは、最終的にEMCとHewlett-Packard Enterpriseが1つの企業になる可能性を指摘している。
VMware NSXを販売するというHPの動きは、ネットワーク分野で競合するCisco Systemsを意識したものだ。VMwareはCiscoとも提携関係にあり、HPと同様にネットワークの仮想化分野に進出している。HPはVMwareと協力し、VMware NSX向けの「HP Software-defined Compute Services」や「HP Network Virtualization Services」のほか、「HP Client Virtualization Services」や「HP Education Services for VMware」といった製品やサービスを提供する。
Ciscoは「Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)」という独自のソフトウェア定義ネットワークプラットフォームを保有しており、エンタープライズ市場で注目を集めている。
HPはまた、VMwareのクラウドコンピューティングプラットフォーム「VMware vSphere」をサポートする、一連のオールフラッシュストレージシステムも発表している。
VMwareにとって、VMware NSXの販売およびサポートに関するHPとの提携は大きな勝利と言える。VMware NSXは一部の顧客から注目されているものの、大企業はデータセンター向けの製品やサービス、アーキテクチャを含む包括的なポートフォリオを求める傾向がある。HPはVMware NSXにそうしたものをもたらす。
さらにHPは、同社の「HP FlexFabric 5930」スイッチとVMware NSXとの相互運用を実現するうえで、VMwareと協力していくことも明らかにした。
HPは、VMware NSXを主軸にした複数のサービスを2016年1月に開始すると述べている。なお同社は、VMworld 2015で以下の製品も発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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