田中克己「2020年のIT企業」

AI活用に新たな成長の活路を見出す

田中克己 2015年09月15日 07時00分

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 「機械が機械を管理する」。そんな時代を先取りしたのが、LinuxやJavaなどオープンソースソフトウエア(OSS)を活用したシステム構築や保守サポートなどを手がけるサイオステクノロジーの「SIOS iQ」である。

 機械学習の機能を採り入れたITオペレーション分析ツールで、データセンターの異常を予測するもの。「運用自動化の先駆者になる」と意気込む喜多伸夫社長は、機械学習などAI(人工知能)に新たな成長の活路を見出そうとしているように思える。

各部門がIT予算を別々にもつ弊害

 サイオステクノロジーがデータセンターの運用自動化に取り組むのは、IT部門とビジネス部門がIT予算を別々に持つ弊害の解消にある。

 問題の1つは、ビジネス部門がIT部門に相談せずにパブリッククラウドを使った新しいシステムを作り上げてしまうこと。そんなサイト型システムが脆弱性をつかれて、機密情報が盗まれたら、誰が責任を負うのか。IT部門は「ビジネス部門が勝手にやったこと」と責任を転嫁することはできないだろう。

 解決策の1つは、ITを管轄するIT部門のIT予算と、ITを使うビジネス部門のIT予算を一括管理することだろう。その実現には、ビジネス部門がデータセンターを容易に利用できる環境がいる。それは、データセンターの運用自動化と言い換えられる。

 一方、運用要員を増やせる経営状況でもないのに、管理するサーバが何倍にも増えている。クラウド化の進展により、仮想マシンベースなら数十倍、数百倍にもなれば、人が管理するのは不可能になる。

 そう考えたサイオスは今年2月、クラウドや仮想環境でのアプリケーションの稼働状況を監視、分析し、性能や信頼性などを改善するソリューションとしてSIOS iQの無償提供を始めた(7月に有償版の提供開始)。例えば、ストレージの性能が低下したら、何が起きているのかを学習し、運用停止などにつながる異常を未然に防ぐ。同社が長年扱っているシステム障害を監視するLifeKeeperの延長線ビジネスでもある。

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