Amazon Web Services(AWS)は米国時間9月3日、Elemental Technologiesの買収に合意したと発表した。Elementalは、ソフトウェア定義型の映像ソリューションやマルチスクリーンのコンテンツ配信に対応したエンコーディングを専門とする非公開企業。
AWSのシニアバイスプレジデントAndy Jassy氏は声明で「視聴者向けサービスを革新し続けるメディアやエンターテインメント企業がハイブリッド/クラウドモデルをいっそう発展させられるよう、両社で一丸となり、より深い技術統合や新しいインフラストラクチャサービスで協力してゆく」と述べている。
Elementalは既存ブランドの事業を継続するとともに、その技術をAWSにも統合し、クラウド、オンプレミス、ハイブリッドアーキテクチャ環境でのビデオ配信やパフォーマンスの改善に取り組んで行く。
Elementalとは、これまでMicrosoft、NVIDIA、Intel、Apple、そして当然ながらAmazonなどの技術企業が提携してきた。
またエンターテインメント業界に向けると、同社は世界で700のメディアフランチャイズを顧客に擁し、同社のウェブサイトにはHBO、ESPN、Comcastなどの企業がユーザーとして名を連ねている。オレゴン州ポートランドに本社を置き、2006年に創業した。全米各地や英国、フランス、香港、シンガポール、日本、中国、ロシア、インド、ブラジルにも拠点を置く。
買収の金銭的な条件は明らかにされていない。買収は2015年の第4四半期に完了する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。