NetMarketShareの調査によると、2015年8月にデスクトップOSによって生成されたすべてのウェブトラフィックのうち、Windows 10からのものは5.2%だったという。一方、「Windows 7」からのものは58%だった(7月の61%から減少している)。
この調査によると、Windows 10のシェアはわずか1カ月の間に4位になった。驚くべきことではないが、これは「Windows 8.1」のシェアを奪った結果だ(おそらく、同OSがWindows 10に最もアップグレードしやすいOSだと考えられているためだろう)。しかしWindows 10は、多くの人々がWindowsの決定版だと見なしている「Windows 7」からもシェアを奪っている。
ただ、Windows 10のシェアの増加は「Windows XP」にほとんど影響を与えていない。Windows XPはリリースから14年が経ち、Microsoftのサポート終了後16カ月が経過しているものの、いまだに約12%のシェアを維持している。Windows XPがシェアを維持している理由として、同OSの稼働するハードウェアの大半がWindows 10には旧式すぎるという点が挙げられるものの、Windows 10への無料アップグレード対象がWindows 7とWindows 8.1に限られている点も挙げられる。
StatCounterの調査でも同様の結果が示されており、Windows 10は順調にシェアを伸ばしている。PCおよびタブレット市場におけるWindows 10のシェアは6.1%であり、ここでもWindows 8やWindows 7からシェアを奪っていることが示されている。StatCounterによると、リリース直後の1カ月における世界規模でのシェアを比較した場合、Windows 10はWindows 8やWindows 7を「はるかに上回っている」という。
提供:StatCounter
StatCounterの最高経営責任者(CEO)Aodhan Cullen氏は「Windows 10はWindows 8よりもはるかに速いペースで、そしてWindows 7をも上回るペースでシェアを伸ばしている」と述べている。
これらの統計値はダウンロード数ではなく、利用に基づいたものである点に留意しておく必要はあるが、Windows 10の好調さを示す適切な指標と言えるはずだ。
Windows 10のシェアの伸びには目を見張るものがあるとはいえ、無料ダウンロードを可能にしたという点が大きかったのは間違いなく、好調でなければ逆に驚かれていたはずだ。アーリーアダプターや、手軽なアップグレードパスの提供によるシェアの増加という最初の波が去った後、今後数カ月でどれだけシェアを伸ばせるのかが次の注目点となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。