8月31日週の日経平均は、1週間で1344円(7%)下落し、1万7792円となった。中国経済への不安、および米国の利上げが近いとの不安から、世界的にリスク資産が売られる流れが続き、その余波で日本株にも外国人投資家の強引な売り崩しが続いている。
国内投資家は総じて押し目買いスタンスだが、先週は外国人の売りの勢いが強過ぎて、下落が止まらない状況だった。9月4日のCME日経平均先物(円建て)が、1万7635円まで下がっているので、7日の日経平均は大幅下落して始まることが予想される。
ただし、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、今週後半には日経平均の反発を見込んでいるという。理由は以下の通りだ。
- テクニカル分析で短期売られ過ぎの指標が出ていること
- 国内投資家は冷静に押し目買いを続けていること
- 日本の景気・企業業績のゆるやかな回復が続くと考えていること
- 日経平均は予想PERで14倍台まで売られており割安と考えられること
8月31日週は日経平均が再び安値トライ
日経平均週足と売買高:2014年1月4日~2015年9月4日

(注:楽天証券マーケットスピードより作成)
過去2週間の週足をご覧いただきたい(赤矢印をつけたところ)。8月24日週は、出来高が急増する中で日経平均週足は長い下ヒゲを出している。安値では国内投資家が積極的に買いを入れていることがわかる。
ところが、8月31日週は、長い陰線となり、再び1万8000円割れまで急落した。8月31日週の週足を見ると、価格にかまわずに急いで売っている外国人投資家がまだいることがわかる。