非営利の業界団体CompTIAの調査によると、IT分野の雇用が増えているという。
CompTIAは2015年1月~6月のITの雇用傾向を調べ、「IT Employment Midyear Update」としてまとめた。調査では米労働省労働統計局などの情報を基に、7万人以上の雇用が増加したとしている。
この調査はIT業界の技術面での雇用だけでなく、営業、マーケティング、人事などの雇用についても調べた。また、他の業種の技術職についても調査している。
IT分野の雇用はこの18カ月中、14カ月で増えた。特に2015年4月は大きく増加したという。一方で、IT分野の失業者は国の平均である5.3%を下回り、3.4%にとどまった。
成長がめざましいのは、「ITサービス」(2.4%増)と「ソフトウェア」(1.5%増)だ。
これについて、CompTIAのリサーチ・マーケティング調査担当シニアバイスプレジデントのTim Herbert氏は、オンプレミスハードウェアのインフラから、アプリケーションのサービスモデルへと移行する傾向があることを要因に挙げる。
「この傾向により、さまざまな分野で技術開発、APIを活用しての統合と、両方の分野でソフトウェア開発者が必要とされている」(Herbert氏)。
Herbert氏がもう一つ指摘するトレンドが、ITサポートとヘルプデスクへの安定した需要だ。
BYODなど、技術へのアクセスが容易になっているトレンドがあるにもかかわらず、ネットワークに接続するデバイス、管理するOSが増えており、複雑性が増している上に懸念すべきセキュリティのリスクも増えている。これらがITサポートに対する強い需要につながっているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。