フィールドサービス支援クラウドサービスを手掛ける米ServiceMaxは8月27日、Premji Invest、GE Ventures、PTCなど13社から、総額約100億円(8200万ドル、1ドル123円で換算・シリーズF)の資金調達を実施したと発表した。
今回の資金調達により、同社のIoT(Internet of Things)サービスの強化に加え、グローバルでの営業活動を強化し、2015年秋には日本市場にも進出することを決めた。
ServiceMaxは、フィールドサービス業務の最適化、高度化をクラウドサービスとモビリティ技術で実現する、クラウドサービスのために専用設計されたシステムを提供している。
同社のソリューションでは、顧客/契約/設置機器管理から、作業指示/部品管理、スケジュール管理および蓄積された履歴データ(作業員稼働率、初回解決率、SLA遵守率など)の分析といった一連のフィールドサービス業務全般を可視化できる管理者機能を提供。モビリティ技術による作業報告/見積もり/顧客検収のデジタル化や情報共有(マシンデータ/製品マニュアル/SNSツールなど)といった機能を、直感的操作で実現するモバイルアプリにより、現場に知力と生産性向上をもたらす。
GE、P&G、ソニーなど8月時点で400社以上、約2000万人のユーザーに利用されており、世界180億ドルのフィールドサービス管理ソフトウェア市場をリードしている。
今回の資金調達により、同社の資金調達額は総額249億円(2億200万ドル、1ドル123円で換算)に達し、今後はグローバルでの営業、マーケティング、サポート部門の強化と進化する顧客ニーズを満たすべく製品開発に注力していく。世界展開を加速するにあたり、2015年秋に日本市場に進出する。
最高経営責任者(CEO)を務めるDavid Yarnold氏は、今回の資金調達による事業強化について、「400社以上の顧客とモバイルフィールドサービスソリューションにおけるグローバルでのマーケットリーダーの地位を確立する。巨大な市場機会をとらえた投資を続け、フィールドサービスやIoTを加速できることにわくわくしている」とコメントしている。