2030年以降の未来社会
総務省は7月28日、「新たな情報通信技術戦略の在り方」に関する情報通信審議会からの中間答申」を公表し、その中で、2030年以降の未来社会における価値創造のイメージをより具体的にまとめており、主な実現イメージをいくつか紹介する。
ユーザーの感情・潜在意識を理解して、きめ細やかに支援するロボットの実現
人間が日々行なう認識、判断、意思決定などを支援する高度ロボットサービス(コンシェルジュロボット)が登場し、利用者の趣味・嗜好、スケジュール、日頃のやりとりなどをもとに、「心」を実装した自己学習ロボットとして、人間の行動を支援する。

(出所:総務省 新たな情報通信技術戦略の在り方」に関する情報通信審議会からの中間答申2015年7月)
日立製作所が9月4日、業務システムに日々蓄積されるビッグデータから、需要変動や業務現場の改善活動を自動的に理解し、適切な業務を指示する人工知能の開発を発表した。情報システムの現場でも、情報システムの運用保守の改善などにおいて、自己学習ロボットを活用する動きが出ていくかもしれない。
多言語音声翻訳システムによるグローバルで自由な交流の進展
観光やショッピングなどの日常会話レベルを超えて、翻訳の精度が向上し、その国の文化や感情表現なども的確に把握でき、映画などにおいても、臨場感のある表現豊かな自動表現を実現する。
翻訳の精度の向上は、事業の海外展開など、ビジネスの交渉の場においても活用されていく頻度は高まっていくだろう。

(出所:総務省 新たな情報通信技術戦略の在り方」に関する情報通信審議会からの中間答申2015年7月)