米データセンター大手のEquinixは9月8日、 エクイニクス・ジャパンを通じて、 ビットアイルに対する株式の公開買付け(TOB)を実施したと発表した。発表した。買付価格は1株922円。すべて現金による取引とし、最終的にビットアイルの完全子会社化が完了した場合、買収価格の総額は333億円とした。
この公開買付けは、 ビットアイル株式の3分の2超の取得を条件としており、 エクイニクス・ジャパンは9月9日~10月26日に買い付ける。TOBが成立した場合、買い付けることができなかった株式に関しても2016年初頭までには取得を完了する予定という。
TOBについては、ビットアイルの取締役会から賛同が得られており、 同社主要株主である寺田倉庫などとの間で、 保有する全株式(合計29.74%)についてTOBへ応募する旨の合意が得られているという。
ビットアイルの買収が完了すると、 エクイニクス・ジャパンは国内データセンター事業者の中で第4位の規模という。エクイニクスは、 日本国内の既存International Business Exchange データセンターに近接した東京5カ所、大阪1カ所のデータセンターを新たに取得する。エクイニクスは東京9カ所、大阪2カ所、総ラック数1万2000台規模のデータセンター事業者となる。