Googleは米国時間9月9日、「Google Cloud Interconnect」の一部として、「Google Cloud Platform」から4つの大手コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)プロバイダーを安価で効率的に利用できるサービス「CDN Interconnect」の提供を開始した。
同社が発表で指摘するとおり、エンドユーザーがよく利用するアプリケーションの中には、高精細な画像やHD動画など、非常にネットワークへの負荷が高いメディアリソースを利用するものがある。ペイロードのサイズやメディアの品質が上がる中、ユーザーのサービス品質に対する要求水準は高いままだ。
このサービスを利用すると、Google Cloud Platformの顧客は、CloudFlare、Fastly、Highwinds、Level 3 Communicationsの4つのCDNプロバイダーを利用する場合、Cloud PlatformからCDNへ向けてのリージョン内トラフィックが安価になる。また、Cloud Platformと各CDNプロバイダとの間には高速な相互接続リンクが用意され、コンテンツを低遅延で信頼性の高い経路で配信することができるようになる。
このサービスの狙いは「Cloud Platformを始点とするコンテンツを、エンドユーザーに近いエッジへと配信するベストプラクティスを促進する」ことだという。Googleは、典型的な利用例として、CDNによる対外トラフィックが非常に大きい場合や、CDN上のコンテンツに対するアップデートが頻繁に発生する場合などを挙げている。