付録2:「携帯電話+PC+テレビ」より大きい自動車の市場規模
Evansのコラムのなかに、自動車、携帯電話、PC、テレビの年間売上ならびに販売台数の規模を比較したグラフがある。台数の多少と金額の多寡を同時に表現しようとしたせいで細かくみるとなんともおかしな部分もあるが、それでも各製品の相対的な違いがわかる。
自動車の年間売上は世界全体でざっと1兆2000億ドル($1200 bn)超、それに対してテレビが約1000億ドル($100 bn)、PCが約2000億ドル($200 bn)、携帯電話がだいたい3700億~3800億ドル($370 bn~$380 bn)といったところ。後者の3つを合わせてもまだ自動車のそれには及ばない、テクノロジー企業にとってはそれだけ大きな商機がこの分野にはある…「Are cars the next opportunity for tech?」というこの見出しからはそんな想定読者に対するメッセージが感じ取れる。
権利等の都合でグラフ自体の掲載を差し控えるが、気になる方はぜひご覧いただきたい。
【参照情報】
- Honda gets California approval for self-driving cars on roads -認可を受けたのはホンダ、日産のほか、Mercedes Benz、Tesla Motors、BMWの各社。
- "Will Apple build the car of the future? This is anythnng but trivial."
- Rivals Try to Reinvent Xiaomi Business Model
- Start Your Own Smartphone Company for $1000 -この種の下請けメーカーとして、Shenzhen Zuoer Technology、Shenzhen Oysin Digital Technology、Oteda Industrial Co.の名前が挙げられている。
- オンディマンド・カーサービスの人件費――たとえばUberでは約8割をドライバーに渡している。
- コラム中には「What does it do to cycling?」とひと言言及があるだけだが、これを採り上げたa16zのポッドキャストのなかでは「自転車利用者が増えるかもしれない」とEvansは発言している。