IBMは米国時間9月22日、従業員が自らの裁量で日常的に使用しているクラウドアプリをセキュアにするためのテクノロジを発表した。
企業では「BYOA(Bring Your Own Application:私有アプリやサービスの業務使用)」というトレンドが強まっている。BYOAは、「BYOD(Bring Your Own Device:私有端末の業務使用)」のアプリ版とも言える行為であり、従業員が自らのクラウドストレージやコラボレーションツールを他のアプリとともに使用するというものだ。
IBMは今回、「Cloud Security Enforcer」という名称のクラウドアプリセキュリティツールを発表した。
Cloud Security Enforcerを簡単に説明すると、企業ネットワークをスキャンすることで従業員の使用しているアプリを見つけ出し、それらをよりセキュアに提供するための方法を見つけ出すものであり、IBMのクラウドインフラ上でホストされる。
同製品は未許可のクラウドアプリを検出するとともに、データポリシーを強制し、セキュアなコネクタを使用することで、脅威からの保護を実現する。
IBMは重要なパートナーであるBoxの製品向けのコネクタに加えて、「Google Apps」や「Salesforce」製品、Microsoftの「Office 365」向けのコネクタも開発した。IBMは、他のクラウドサービス向けのアプリコネクタも開発していくと述べている。
同社は継続的にクラウドアプリ上の脅威を分析し、セキュリティをチェックすることになる。このような監視活動は同社の脅威インテリジェンスネットワーク「IBM X-Force Exchange」によって実現される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。