トレンドマイクロは9月28日、総合サーバセキュリティ対策製品の新バージョン「Trend Micro Deep Security 9.6」を、2015年10月1日より提供開始すると発表した。今後1年間で25億円の売り上げを目指す。
Trend Micro Deep Securityは、サーバのセキュリティに求められるウイルス対策、IPS/IDS(侵入防御)ウェブレピュテーション、ファイアウォール、ファイルやレジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視などを1つのソフトウェアに実装した総合サーバセキュリティ対策製品で、仮想、クラウド、物理とさまざまなサーバ環境におけるセキュリティ対策として、多くの企業に採用されている。
今回のバージョンでは、エージェントレス型セキュリティ対策を提供しているDeep Security Virtual Applianceが、ハイブリッドクラウドの基盤ソフトウェアの最新版であるVMware vSphere 6.0に対応し、vSphere 6.0が提供する拡張性、可用性、耐障害性がさらに向上した仮想環境でのセキュリティ対策が可能になる。
さらに、新たに提供する有償オプション「Trend Micro Deep Security for SAP Systems」(標準価格は税別で新規220万円/更新110万円)により、SAPが提供する顧客管理(CRM)、購買管理(SRM)、エンタープライズリソースプランニング(ERP)の各アプリケーションと連携し、ミドルウェアに対するセキュリティ対策を支援する。
同オプションは、SAPのシステムを統合するSAP NetWeaverのサーバにDeep Security 9.6のエージェントをインストールすることにより、サーバに保存されたSAPのデータに対して不正プログラムの検索・駆除を実施する。
そのほか、新しく以下のプラットフォームに対応した。
- Windows Server Core
- Debian 6、7
- SUSE Linux Enterprise Server(SLES)12
- Oracle CloudLinux 7
- Oracle Linux 7