編集部からのお知らせ
解説:広がるエッジAIの動向
Check! ディープラーニングを振り返る

外国人投資家が5兆円も日本株を売り越し

ZDNet Japan Staff

2015-09-30 10:38

 外国人投資家の日本株売りが続いている。29日の日経平均は714円安の1万6930円と急落して1万7000円を割れた。日経平均はすでに売られ過ぎと判断できる。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、外国人投資家の強引な売りで下げが大きくなった分、外国人の売りが止まった時の日経平均の反発余地も大きくなってきたと予想している。

オイルダラーの売りが続いている可能性も

 9月28日付、英フィナンシャルタイムズ紙報道によると、サウジアラビア通貨庁(SAMA)は、原油安に伴う財政赤字の拡大に対処するため、海外の資産運用会社に委託していた運用資産から、これまでに最大730億ドル(約8兆7600億円)を引き出した模様だ。

 オイルダラーによる換金売りは、日本株にも出ているようだ。窪田氏も、複数ソースから、オイルダラーによる日本株売りが続いているという情報を得ているという。

 窪田氏は、先週で、こうしたオイルダラーによる強引な売りは一巡すると見ていたという。今週、日経平均が自律反発すると予想したのは、外国人の売りが減少する中で国内投資家の押し目買いが活発化すると考えたからだ。

 ところが、昨日の日経平均急落を見る限り、オイルダラーの強引な売りはまだ続いているようだ。出来高がやや細ってきた中で大型株に大口の売りバスケットを出してきていると考えられるため、今週の日経平均は予想以上の急落となった。

 ただし、強引な売りによって大きく下げた分、オイルダラーによる売りが終わった時の日本株の反発余地は大きくなっていると考えられる。

今回の急落では外国人投資家が現物・先物あわせて5兆円も日本株を売り越し

 8月中は、動きの速い海外マネーが先物を中心に日本株を売ったと考えられる。9月に入り、外国人による先物売りは減少したが、代わってオイルダラーなどによる現物のバスケット売りが出てきていると推定される。

外国人投資家の日本株および日経平均先物売買動向(売買代金差額)
8月10日~9月18日


(注:日本取引所グループのデータより楽天証券経済研究所が作成。▲は売り越しを示す)

 外国人投資家が大量に日本株を売っている間、日本株を買い越しているのは国内投資家で、主な内訳は以下の通りだ。

日本株および日経平均先物の主体別売買動向(売買代金差額の合計)
8月10日~9月18日


 外国人が5兆円売り越している間、個人投資家が1兆1864億円、信託銀行(主に公的年金)が1兆2099億円、事業法人(自社株買いなど)が9028億円、投資信託が1兆2647億円、買い越している。

 投資信託を買っているのは主に個人投資家と考えられる。現物と投資信託を合計すると、個人投資家は2.4兆円あまり日本株を買い越していると推定される。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]