米サンフランシスコ発--企業向けクラウドのBoxは米国時間9月30日、重要な提携先であるIBMとの関係を深める発表を行った。これは、当地で開催中の年次カンファレンス「BoxWorks 2015」で29日に発表した最新のアプリなどのニュースに続くものとなる。
BoxとIBMは、企業におけるコンテンツ管理とコラボレーションの分野で新たに4つの発表を行った。1つ目はIBMのデータ分析サービス「IBM StoredIQ with Box」で、既存のオンプレミスコンテンツをスマートな分類機能を利用してクラウドにマイグレーションする技術を共同顧客向けに提供する。
2つ目の「IBM Content Navigator with Box」はIBMとBoxのそれぞれのクラウドを近づけるもので、ユーザーは単一の統合されたビューでオンプレミスとBox環境にあるコンテンツを検索できる。
3つ目の「IBM Datacap with Box」はコンテンツ共有機能で、ユーザーは紙のコピーなどのコンテンツのキャプチャとデジタル化を行い、Box上に保存できるものだ。
4つ目となる「IBM Case Manager with Box」は共有機能をオープンにするもので、外部ユーザーへのBoxを経由したコンテンツの共有や受信が可能となる。任意のデバイスで利用できるという。
IBMとの提携拡大に加え、Amazon Web Services(AWS)とは「Enterprise Key Management」サービスを強化し、暗号化キーの管理でAWSの「Amazon Web Services Key Management Service」を利用できるようにする。
Boxはまた、AT&T NetbondとNTTコミュニケーションズと提携しており、顧客にネットワーク接続の選択肢も提供する。この機能は2015年内に提供開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。